オムロンKPV-A55-J4がE1-8.0エラーで停止

太陽光監視装置

 

毎日あちこちの発電所で発生する障害を見ている坊主です!

 

数日前から他所のオムロンKPVの発電所で初めてみるエラーを検出。

パワコンの不具合かと思っていたのですが、改めて見てみたらちょっと興味深い。

E1-8.0エラー

 

ここ5日程連続で発生。

時間の規則性はない感じ?

 

 

エラー発生中は当然発電も停止。

 

 

マニュアルによるとE1-8.0は「瞬時電圧低下検出」との事。

 

 

他のパワコンは動いているし、系統電圧も異常があるようには見えず。

停電ならE100のエラーだしやっぱりパワコン故障??

と思ったけど。

O-W電圧が4V??

発電停止中はSOLAR LIVE上に電圧が出てない(これ直そう。)ので、もしやとおもい、通信データを確認。

 

 

パワコンから取得したデータによるとU-W間電圧が4V

エラーの説明も納得。

そういえば電圧の履歴機能つけたっけと思い、確認。

O-U間電圧↓

 

 

正常。

O-W間電圧↓

 

 

なんじゃこりゃ。

4.4Vと出てるけど、多分隣に引っ張られてるだけで、ほぼ0Vなのかな。

施工不良?

現地確認

非常に興味深いので、オーナーさんの了承を得て現地確認。(ついでにブログネタにする事も了承頂きました)

続きは次回と思ったけど、暇してる電気工事士だったので、この記事書いてる間に現場到着w

送られてきた画像↓

 

 

本当に4V

そんなことある?

圧着不良?

1次側も同じなので、パワコンの問題では無さそう。

怪しいのは主幹ブレーカーと小ブレーカーの間

 

 

試しにテスター当てて黒を揺すってもらったら正常電圧

圧着不良かな。

残念ながら圧着できる工具がうちには無いのでここまで。

パワコン別の数値が確認できる遠隔監視は必須

ポジショントークっぽくなるけど、発電所の維持にパワコン別の数値が確認できる遠隔監視は必須ですよ!

遠隔後付けしたらパワコン何ヶ月も止まってたとか、ストリング1個死んでたとか結構あります。

 

特に非過積載でCTによる全体監視(パワコン別のCT無し)している方はご注意を。

「こんなもんかな~」と日々発電量眺めているかもしれませんが、設備の一部が止まっても気がつくのは難しいです。

 

 

↑これ見て異常があったか判断つく方はなかなかいないでしょう。

一日合計482kWhも発電してるし。

ただ、パワコン別に見ると実際こうなっています。↓

 

だいだい10kWh/日のロス。

完全停止ならまだしも、断続的に発生するエラーなんかは注意深く詳細なデータを見ないとわかりません。

 

既に何十万もかけて別の監視入れてる人にはきついと思いますが、今後長期の発電事業を考えれば「発電量モニタ」ではなく、「異常に気がつける」システムの導入は必須だと思いますよ~(PR)

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